フリマサイトの作り方とは?プロ目線で構築方法をご紹介!
目次
フリマサイトとは
フリマとは、フリーマーケットの略です。実際に行われているフリーマーケットのように、モノを売りたい人が商品として出品し、モノを買いたい人が商品を購入するという機能を備えたサイトです。
よくある間違いですが、フリーマーケットは英語にすると”free market”ではなく、”flea market”が正しい英語になります。ドメインを取得する際などには注意が必要です。
フリマサイトの代表的なサイトと手数料
フリマサイトのほとんどが売買が成立した際の手数料で収益を得るモデルとなります。
代表的なフリマサイトとその手数料は以下の通りです。
アプリ利用料金 | 販売手数料 | |
メルカリ | 無料 | 10% |
ラクマ | 無料 | 6% |
minne | 無料 | 9.6% |
ヤフオク! | 無料 | 10% |
モバオク | 月額330円(税込) | 無料 |
ジモティー | 無料 | 無料 |
PayPayフリマ | 無料 | 5% |
善意のフリマjp | 無料 | 8% |
オタマート | 無料 | 10% |
magi | 無料 | 7% |
SHOPPIES | 無料 | 10% |
KANTE | 無料 | 10~15% |
Ageru | 無料 | 無料 |
つりフリ | 無料 | 10% |
ブンブン!マーケット | 無料 | 10% |
フリマサイトを構築する方法とそれぞれの費用
スクラッチ開発
スクラッチ開発とは、0からすべての機能を実装しサイトを構築することです。
メリット
カスタマイズ性や自由度が高くオリジナリティを出しやすい
サイトを0から構築するため、開発する企業のやりたいことを自由に設計して開発することができることができます。ビジネスモデル、ユーザーの特性、フリマサイト運営者の運用フローに沿った開発を行うことができます。
月額のパッケージ費用がかからない
パッケージでの開発は有料のものもあり、月額数千円〜数万円のライセンス量が必要になる可能性があります。スクラッチでのその分のランニング費用が減るため
デメリット
初期の開発費用が高くなりやすい
サイトを0から構築するため開発にかかる工数が多くかかりやすく、最低でも300万円前後の費用がかかります。
初期の開発期間が長くなりやすい
サイトを0から構築するため開発にかかる工数が多くかかりやすく、初期のリリースまで最低でも3ヶ月前後の期間がかかります。
パッケージ開発
パッケージでの開発は、フリマサイトの共通する機能があらかじめ構築されているシステムをベースにして、フリマサイトを構築することです。
メリット
初期の開発費用が安くなりやすい
ベースとなるシステムがあるので初期の開発費用を安くしやすいです。安ければ300万円以下でフリマサイトの構築が可能となります。
初期の開発期間が短くなりやすい
パッケージ開発ではベースのシステムを流用して開発するため、0から構築するスクラッチ開発と比較して初期のリリースまでの時間を短くしやすいです。短くても3ヶ月以内にフリマサイトの構築が可能となります。
デメリット
カスタマイズ性や自由度が低くオリジナリティがなくなりやすい
ベースとなるシステムに導線やデザインなどを寄せなければならず、オリジナリティが出しづらいです。
月額のパッケージ費用がかかる場合がある
月額でパッケージ費用がかかるものもあります。また、利用するユーザーが多くなるにつれて費用が高くなる場合もあり、月の収益の割合に比べてパッケージ費用が高くなってしまう場合もあります。
フリマサイトの構築する流れ
サービスの特色・強み・独自性を定める
世の中にはすでに多くのフリマサイトが存在しています。その中でより収益が上がるフリマサイトを構築するためには、サービスの強みや独自性が必要になります。
例えば、特定のジャンルに特化してしている、カスタマーサポートが非常に充実している、手数料が他に比べて安くなっているなど、さまざまな特色・強み・独自性を定めることで差別化を図ることができます。開発に着手する前にきちんと整理しておくことが大事になります。
各々のユーザーに必要な機能や仕様を洗い出す
各々のユーザーに必要な機能や仕様を洗い出します。出品者向けの機能であれば商品の出品機能、発送確認機能が必要になりますし、購入者向けの機能であれば、決済機能、お気に入り機能が必要になります。
管理者向けの機能について
ここで見落としがちなのは管理者向けの機能です。例えば、不適切な商品が出品された際に出品を停止させなければならなかったり、ユーザーのアカウントを停止させなければならなかったりします。ここが抜け落ちることが多くサービスを開始し始めたら、不適切な使われ方をしてしまい苦労するということもあります。
決済機能について
大体のフリマサイトには決済機能をつけることになります。決済機能をつける場合には、開発が複雑になるために費用が高くなりやすいです。
また、決済した際のお金の流れが大事になります。フリマサイトに決済では”エスクロー決済”という決済の手法が用いられます。
正確な情報は法律事務所の以下のサイトをご確認ください。
デザインの作成
構築するフリマサイトで特定のジャンルや表現したい世界観に合うデザインを作成します。また、設計した要件や仕様をデザインとして表します。
システムの実装・開発
システムの実装・開発を行います。
テスト・デバッグ
テストやデバッグを行います。
本番データ入れ込み
サイトを運営するのにあたり必要なデータを入れ込みます。例えば、売買する商品のカテゴリーやタグなどの登録が必要になります。
フリマサイトを構築する際の注意点
企画・設計が弱い開発会社には発注しない方がいい
開発会社の中にはクライアントから言われたものだけを作るという開発会社が多くあります。企画・設計が弱い開発会社に発注をしてしまうと、構築するフリマサイトの独自性や特色に沿った機能や仕様を設計することができず、収益がたたずに赤字になって撤退してしまうことにもなります。そのため、費用が少し高くなったとしても企画・設計に強い開発会社に依頼することをお勧めします。
ノーコードツール・WordPressでの開発はやめた方がいい
最近ではWordPressやノーコードツールで格安でフリマサイトを開発をすることができるようになってきています。しかし、複雑なシステムであるフリマサイトをノーコードツールで作ってしまうと、追加での開発がしづらく後々に再度作り直さなければならないという事態に陥ってしまいます。弊社がご相談いただく案件の中でも「ノーコードで作ったサイトが使い物にならず、作り直して欲しい」というお話をいただくことも多いです。WordPressやノーコードツールを使う際には、今後の機能開発やユーザーの利用者数が大きくなった際の拡張性の観点なども考えて利用するようにしましょう。
維持費用(サーバー費用)
どのような構築方法でもインフラ代金(ドメイン代、サーバー代、データベース代)などで約3万円が月々にかかります。
フリマサイトを運営していくには、年間約36万円は最低限確保することが必要になります。
集客に費用や時間がかかる
フリマサイトを作ったら自然とユーザーが集まってくるかと言えばそうではありません。SEO対策、広告、SNSなどでの集客などを通して、構築したフリマサイトを利用するユーザーを集めることが必要になります。
さいごに
この記事では、フリマサイトの構築にかかる費用についてを解説しました。
フリマサイトを作り込む場合には、決済機能や本人確認機能など複雑な機能が多くなります。
しかし、複雑な機能を作れば他のフリマサイトとは違った独自性や強みを持つことができ、差別化に繋がります。
TECH LUCKでは、収益化まで意識したフリマサイトの開発を支援することが可能です。
フリマサイトに限らず、システム構築やシステム開発でお困りごとがございましたら、無料相談を受け付けていますのでお気軽にお問い合わせください。